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眩暈(メマイ)慢性期の治療方法

- 眩暈(めまい)の治療・予防方法

 慢性期の治療や再発予防のためには、心身医学的な治療、薬物療法、物理療法、手術療法、社会復帰のための治療、生活指導などが行われます。
 仕事上あるいは家庭内でのトラブルが心身を披露させ、眩暈(メマイ)の引き金となることは少なくありません。ただし、ストレスから完全に解放されることは、複雑な現代社会にあっては不可能です。だからこそ、社会復帰のためにも、心身医学的・精神医学的な助言が必要となります。
 内耳からくる眩暈は次第に回復するものの、繰り返し再発するため、患者さんは「いつ発作がくるのか」という不安感に悩まされ続けます。こうした不安を取り除くうえでも、医師と患者さんの信頼関係は重要となります。
 各種薬剤を組み合わせるカクテル療法は、耳からくる眩暈にも脳からくる眩暈にも有効です。とくに一過性脳虚血(イッカセイノウキョケツ)発作では、薬剤の組み合わせ次第で効果がまるで違ってくるので、十分な検討が必要となります。たとえば、アスピリンは一般に、風邪薬と知られていますが、血液が固まるのを抑える効果もあります。これをごく少量加えるだけで、血管がつまりにくくなり、眩暈の再発予防につながります。動脈硬化がひどい場合には、血管への負担をやわらげ、血管の壁を強くする薬剤を使います。

 

原因となる病気ごとの注意事項

 脳梗塞(ノウコウソク)になってしまったケースでは、溶かせる血栓(ケッセン:何らかの原因で塊を形成した血管内の血液)ならば、それを溶かす薬を使い、新たな血栓ができるのを防ぎます。さらに、血行を促進する治療を行い、慢性期の症状でも次に予測される大発作を抑えていきます。
 高血圧の場合には、血圧を下げるために、降圧剤を使うことがあります。ここで注意するべきことが一点あります。ふだん血圧が低い人でも、眩暈(メマイ)発作のあとは数日間血圧が高くなっています。にもかかわらず、眩暈の患者さんに対して、1〜2回血圧を測っただけで、その数値が高いと言って降圧剤を長時間投与しているケースをしばしば見かけます。これはさらなる眩暈を招きかねない危険な行為です。厳重に注意してください。
 一般的に、降圧剤は、軽い高血圧に対しては朝一回の服用で十分です。一方、脳虚血(ノウキョケツ)発作に対しては、就寝前に一回、血液が固まるのを防ぐ薬を飲むことになるでしょう。
 ストレプトマイシン、カナマイシン、ミノマイシンなどの抗生物質、マラリア治療薬のキニーネ、毛染め液のアニリン色素、トルエンなどの中毒症が起こす眩暈の場合は、コンドロイチン硫酸、神経代謝改善剤も併用します。
 脳波に異常がある場合には、てんかんの治療などで使用し、痙攣(ケイレン)を予防する効果のある抗痙攣剤を使います。
こうした内服療法は、一時しのぎにしてはなりません。耳からくるめまいでは、予想される発作の日を過ぎてから三カ月間、脳からくる眩暈では6カ月間は薬を飲み続ける必要があります。
 なお、むち打ち症による眩暈には、薬剤のほかに、垂直牽引療法が良く効くことがあります。このケースの眩暈は、頭や首の深部にある知覚系からの異常信号によって引き起こされるので、垂直牽引(スイチョクケンイン)療法は、重りをつけたベルトで首を引っ張る治療法で、1日10分間〜15分間、10日間連続を1クールとして、7〜14キログラムまで順次重くしていきます。なお、1くーるごとに10日間の休みをおきます。


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