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問診後の眩暈(めまい)の検査

- 眩暈(めまい)原因の究明方法(検査)

 

 問診で眩暈(メマイ)の原因が推定できたら、次はその裏付け捜査を始め、確かな証拠をつかみます。そでが検査です。眩暈の場合、平衡神経科学的(神経耳科科学的)検査が行われますが、この検査が実に多種多様です。
 まず、目、耳、筋肉、関節など、平衡機能に関わるセンサーと、その情報をコントロールする小脳が対象となります。
 当然のことながら、聴力検査など耳の検査は診断には欠かせません。また、目の動き方を調べる検査も大切です。「目は口ほどにものを言う」というたとえの通り、症状によって、眼球が独特の動き方を示すからです。赤外線CCDカメラという機器を使って、眼球の動き方を調べたり、回転ドラムの縞模様を目で追わせて調べたり、電子眼振計(ENG:Electrony Stagmo Graphy)を使って、目の動きを電気的に記録し、解説したりなどが眼の主な検査です。
 身体の平衡感覚を確かめる検査では、両足や片足立ち、さらに目隠しをしたり足踏みをしたりした場合の重心の動揺を調べます。その特徴から、患部や病名をしぼり込む検査もあります。たとえば、静止時に目を開いていてもふらつきが大きいときには脳の障害が、目を閉じたときに、ふらつきが大きいときには内耳の障害が疑われます。

眩暈の検査

多岐にわたる眩暈の原因と検査方法

 糖尿病や血圧の変動、心臓病、高コレステロール、甲状腺の異常、痛風(ツウフウ)などによって、眩暈(メマイ)が起こることもあります。そのため、内科的な検査も必要です。心因的な眩暈に対しては、精神神経科学的な検査が行われます。
 レントゲンやCTスキャン、MRIなど、画像による診断もあります。ここには現代医学の落とし穴があります。機械に頼りすぎて画像に病変が写らないと「病気はない」と決めつけてしまう医師が多いのです。しかし、画像診断が「異常なし」でも、それが「問題なし」とはなりません。また、画像診断によって異常がみつからないと、「心因性眩暈」とか「神経質」などと診断し、心療内科や精神科への受診を勧める医師が大勢います。ただし、そうした診断をするには心身医学的なアプローチが必要であり、さらなる慎重さが必要となるのです。
 画像診断では異常が認められなくても、しばらく経過観察し、一定の間隔をおいて再び検査を繰り返すことが必要です。たとえば、良性あるいは仮性良性の発作性頭位眩暈症(ホッサセイズイメマイショウ)では、なにかの動きをきっかけに数十秒間の眩暈が起こるだけで、それ以外のときはまったく異常が見られません。つまり、良性または仮性良性の発作性頭位眩暈症の原因となる内耳障害や後頭蓋障害(コウズガイショウガイ)は、一般的な検査では発見しにくく、経過を長く追うことによって初めて明らかになるケースが多いのです。
 また、悪性の発作性頭位眩暈症は、小脳の中央や第四脳室の腫瘍、あるいは出血などによることが多いにも関わらず、一般の検査では異常がまったくみられないことが少なくありません。この部分は、画像に写りにくいからです。そこで、脳のこの部分を「ブラックボックス」と呼ぶ人もいます。しかし、そのような場合でも、平衡神経科学的(神経耳科科学的)検査をすると、特徴ある所見が得られることは多々あります。

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